錦自然農園式 おいしい果実ができるまで☆
堆肥、化学肥料、除草剤は不使用。
消毒は最低限。
めったにない桃、あります。
低温、高温、多雨、旱魃、台風の激化・・・・過去の記録が破られるような事態が、実に毎年世界や日本の各地で起こっています。
どんな作物も、気象・気候が変われば「できあがり」が変わります。
とくに果樹は、四季を通じて風、雨、日光、風に雪、すべての影響を受けとめて、木の内側を刻々と変え続けています。それらが収穫した果実にどのような影響をもたらすかは、食べるまで予想ができません。
こんな状況下で生産者としてできることは、木そのものを強化していくことだと2010年に、ハラをすえました。
木を強くするために、肥料と農薬を極力使わないでいこうとしています。
農薬をここまで減らして桃を生産・販売している農園は、日本中でほとんどありません。
それだけ無謀な、道のない道です。お客様の理解なしではとてもできないことと感謝しております。
「いつも食べている●●と全然違う」
「見た目はよくないけど食べると・・・」
そんな声をしばしばいただきます。
栽培のしかたがそもそも珍しいせいか、「こんな桃を食べたことない」「桃じゃなくて、別の果物みたい」などのお言葉を、何度となくおっしゃっていただきました。
身に余るお声を数多く聞かせていただきましたが、
どなたでも気に入るものは、作れてはいないと思います。
肥料を使わない作物は実がしまり、硬い印象をもつ傾向があります。
大きくなれないこともあります。
品種によって箱によって箱に入る質量が変わります。
大きいものがおいしくなることもあり、、小さいゆえに美味しくなることもあります。
きれい、ふわふわ、質量の表示に忠実・・・・ということには、まったく気配りしていません(できません)。
当店の「山育ち」や「わけあり」はとても高い評価をいただいていますが、お求めになるのは冒険であり、リスクがあることをご理解いただけると幸いです。
幸い、当園のフルーツの特性を理解された方に支持をいただいておりますが、
普段召し上がっているものとのあまりの違いにがっかりされることがあります。
農家にとって不都合がいっぱいの完熟収穫
でもそのほうがおいしくて、体を冷やさないから
当園は完熟で収穫してその日のうちに発送します
熟して収穫すると、機械で選別もできないので、桃の産地ほど、ほとんど行われません。
完熟にほど遠いところで収穫するように農家の多くは指導されています。
搬送時間と店で購入を待つ間に、色や食感が食べられるものになっていくのが通常の桃です。
完熟収穫にはそれだけのリスクがともないます。
殺菌剤が桃栽培で多用されるのは、畑を出た桃が食卓に届くまでの間で
菌がかびなどを発生させることを防ぐためもありますが、
当園はそれを行わないので、さらなるリスクがあります。
それでもこうしたことをやっています。
目指しているのは「食べてシアワセになるもの」「気持ちが元気になるもの」を作ることです。
農薬の完全撤廃は、そうなるといいなとは思いますが、目標ではありません。
どのような方法がおいしくて安全で、経営を安定させるフルーツの生産につながるのか?
答えをもっているわけではありません。
試して失敗、進んだと喜んだらまた失敗、
わかったと思ったらわかってなかったことがわかる・・・の繰り返しです。
探求は、ずっと続きそうです。
剪定についてコチラにも書いてます
無肥料について コッチにも書いてます
完熟収穫について ココにも書いてます